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聖書は「真理の書」と言われますが、それは数学の教科書のように、一つの理論的体系を順序を追って述べている、という意味ではありません。聖書はそれとは対極にある書物で、様々な時代に、多くの人々が著した文書の集合体です。それは一つの壮大な物語であり、全体の筋を知らないと、正しく理解できないし、面白さもわかりません。
聖書が「面白い」と言うと、違和感があるかもしれません。でも、聖書は世界のあらゆる物語の源泉であり、とても「面白い」のです。だから欧米世界では聖書を題材にした多くの小説、絵画、映画が生まれました。それは第一に、聖書があまりに面白く、多くの芸術家のインスピレーションの源泉となってきたからです。
聖書は人間が努力をして神様に近づいた記録ではありません。人間は神様によって創造されたのですが、最初から神様の言いつけを守るのが大嫌いで、神からどんどん離れて行くのです。神様はアブラハムとその子孫(ユダヤ人)に目を付けて、彼らを使って人類に近づこうとされるのですが、これがまた、うまく行かないのです。それでもあきらめない神様は、ついに愛する御子、イエス・キリストをつかわされました(ヨハネ福音書3:16)。聖書は、神様が人を愛するがゆえに苦しまれる物語です。だから聖書は「神様から人へのラブレター」だと言われるのです。
聖書の中には隣人愛、無償の愛、謙遜など、すばらしい教えがあります。ですから、あなたの人生の中に聖書があれば人生が豊かになるでしょう。でも、聖書の中にあなたの人生があれば、あなたは聖書の物語の登場人物となり、本当に生きる意味が見えて来ます。聖書の物語はいつか完結しますが、それはハッピーエンドの物語なのです。
これから時代はますます混とんとして、何が本当かわからなくなるでしょう。でも、世界がどこに向かっているのか、聖書は明確に描いています。私たちと一緒に、聖書を学んでみませんか?
聖書研究会牧師 石井田 直二
